2023.04.28
日本と同じアジア圏に住みながら、ベトナムといえば「フォー」「アオザイ」「ベトナム戦争」いった程度のイメージしか思い浮かばない人は多いのではないでしょうか。
ベトナム人は親日本という人が多いので、日本のことを非常に良く知っていますし、日本語話すことができるという人も少なくありません。
しかし、日本人はベトナムのことや、ベトナム人のことをほぼ知らないといって良いでしょう。
そこで日本人があまり知らないベトナム人の習慣とは?などの情報を見ていきましょう。
お金の貸し借りを平気でする
ベトナム人はお金の貸し借りに関して非常に寛容です。
友人間、家族間であれば、どんな事情でも平気でお金の貸し借りをします。
特にベトナム人は家族を大切にするので、お金を融通することは当たり前なのです。
彼らは「困っている友人や家族を助けるのは当然のこと」という考えの元、こういった行動をとっています。
最終的に返済がなかったとしても、必要以上に取り立てたりしません。
日本人の場合、お金の貸し借りを嫌うので、まったく真逆の考え方といっても良いですね。
これはベトナムが日本より経済的に恵まれていないということにも起因しているとも言えます。
相互補助がなければ、普通に生活を送ることも困難な一家がいまだに多いということです。
湯船に浸からずシャワーで済ます
ベトナムには湯船に浸かるという習慣がありません。
多くのベトナム人は季節を問わずにシャワーを浴びるだけで済ます場合がほとんどです。
また、日本へ来ているベトナム人は公衆浴場や温泉に入りたがりません。
知らない人たちに裸を見られることに、強い違和感を覚えるといいます。
日本でも沖縄にいくと湯舟の存在すらなく、どこの家もシャワーだけしか設置していないことがほとんどです。
これはベトナムも沖縄も南国であるということが要因になっているのでしょう。
とにかく朝が早い
ベトナムの朝はとにかく早いのが特徴です。
ベトナムの屋台などは朝の6時に開店し、学校は7時から始まります。
朝の5時過ぎには近くの通りを走るバイクの音で目覚めてしまうということも少なくありません。
朝から非常に活動的なベトナム人の生活のペースに合わせるのは中々大変かも知れません。
この傾向は朝が涼しいというベトナムの気候が影響しています。
涼しい時間帯に様々なことを終わらせようという習慣です。
道路や床に平気でゴミを捨てる
ベトナムの習慣の中でも困ったものがゴミをどこにでも捨てるというものがあります。
「道路であれば清掃員が、飲食店やその他のお店であれば店員が最終的に掃除するのだから問題ない」という考えに基づいているようです。
現在の日本では考えられない行為ですが、数十年前までは日本もあまり変わらなかったことを考えると単純に批判はできませんね。
おべっかは遣わない
ベトナム人は率直で本音で語る習慣があります。
思ってもいないことは全く口にしません。
例えば、髪を切ったばかりの友だちの髪型が似合っていなければ「可愛い」「似合ってる」などと社交辞令のおべっかは一切遣いません。
最初は傷つくこともあるでしょうが「もっとこうしたほうが良いよ」といったアドバイスもしてもらえるので慣れてくると、そう悪いことばかりでもないかも知れませんね。
家族を大切にする
ベトナム人は家族を何よりも大切にするという習慣があります。
かぞくの行事は何よりも優先すべきことで、それが例え仕事であったとしても家族を選択します。
また、単身赴任になるくらいなら仕事もすっぱりと辞めてしまいます。
しかし、将来のための留学や、家族や親族の家計のための出稼ぎに出ている場合でも、ベトナム人は給料のほとんどを家族に送っています。
また、友人であっても、深く仲良くなれば家族のように大事にされることは間違いありません。
夏でも熱々の鍋を食べる
鍋物と言えば日本の冬の定番料理ですよね。
その鍋物をベトナムでは季節と問わず年中楽しむことが習慣化しています。
ベトナムの夏は日本と比較にならないくらい暑いにも関わらず、空調の効いていない蒸し風呂状態の店でも鍋物を食べます。
ベトナム人曰く、夏に鍋物を食べるのは、みんなで話しながら食べることができるからとのことです。
仲間意識が強いベトナムならではの感覚なのかもしれませんね。
まとめ
今回は日本人があまり知らないベトナム人の習慣とは?などの情報を見てきました。
国が違えば、習慣も全く違います。
国内であっても地域によって全く習慣が違うのですから、国同士ということになれば180度習慣が違っていても何ら不思議ではありません。
しかし、最近在留ベトナム人の増加により、様々な問題が発生しています。
こうしたことを解決するためにはお互いの習慣、文化を理解し合うことが重要ですね。
日本では当たり前のことでも、ベトナムでは当たり前ではないということも多くあります。
どちらが良いか、悪いかではなく、それをお互い理解し合う努力が必要です。