近年、日本で働くベトナム人が急増しています。
ベトナム人が急増している理由、彼らが何故日本で働きたいのか、仕事を選択する際にどのようなポイントに注目しているのか気になるところです。
また、外国人の流入が著しい最近の日本ですが、ベトナム人は何人日本にいて、他の国と比べるとどの程度の多さなのでしょうか。
そこで今回は日本にベトナム人は何人いるのかなどの情報を見ていきましょう。

在日ベトナム人の人数は?

在日ベトナム人は、日本に一定期間在住するベトナム国籍の人々のことです。
これまでは中国、韓国に次いで3番目に多かったベトナム人ですが、2022年6月時点で在日ベトナム人は476,346人であると日本の法務省の在留外国人統計で発表されました。

同年の日本の外国人では2位だった韓国籍の412,340人を抜いて、中国籍の744,551人に次いで多いという状況になっています。
中国や韓国は決して親日国家というわけではないので、親日国家の中ではベトナム人の人数が1番多いということになりますね。

しかも、在日ベトナム人は年々増加の一途を辿っており、特に近年では在日外国人の中でも最も多い増加率を示しています。
また、ベトナム戦争時代のインドシナ難民の子の2世や日本国籍の取得者を含めると、実態はさらに多い人数になるでしょう。

日本にベトナム人が多くいる理由とは

では、何故このようにベトナム人が多く日本にくるようになったのでしょうか。
ここからはその要因について見ていきます。

ベトナムは親日国家

ベトナムは非常に好意的な親日国家です。
ベトナムには日本の文化も多く流れています。
例えば、日本の漫画やアニメはその代表的なものです。
日本人と同じく、ベトナム人もドラえもんやドラゴンボール、ワンピースなどを見て育っている若者が少なくありません。

また、ベトナムは「国民の足」といわれるほどのバイク社会ですが、ベトナムで使用されているバイクは圧倒的に日本製が多いのです。
ホーチミンをはじめベトナム南部ではバイクを「xe Honda」と呼ぶほど日本製のバイクが浸透しているのです。

それだけではなく、ベトナムでは日本製品が高品質なことでも非常に有名で家電製品から化粧品までが多くの人々に支持され信頼されているためベトナム人は日本に対してより強い親近感を持っているといえるでしょう。

それ以外にも、日本からベトナムへODAなどの国際援助が多いため、ベトナム人にとっては日本という国は助けてくれた国、助けてくれる国という印象が強いのです。
こうしたこともベトナム人が多く日本にきている要員でしょう。

生活環境の良さ

日本にベトナム人が多いのは清潔だから

日本は社会保障制度や企業の福利厚生制度が整っており、労働環境と生活環境がベトナムよりも数段優れています。
そのように生活がしやすいという環境も日本で働く魅力の1つのようです。

日本では企業が従業員を健康保険に加入させることが当たり前ですが、ベトナムでは簡単に健康保険にかにゅうさせてはもらえません。
また、ベトナムには日本のように子供が生まれた時に、政府が補助するといった制度もないのです。

そのため、特にベトナム人女性は子供の教育環境や生活環境を考え、空気がキレイで、教育制度もシッカリしている日本で働き、長期的に住んで子育てをしたいと思っている人が非常に多く存在しているのです。

給料格差

日本の新卒月給は現在約18万円~25万円といったところです。
ベトナムで働く場合の新卒月給は3万円にしかなりません。
もちろん、英語や日本語などの外国語スキルを持っていれば、給料は新卒でも上がっていきます。

更に日本語能力試験のN2程度を持っていれば平均より5万円~10万円以上給料が高くなります。
しかし、昇給率だけでいえば日本よりもベトナムの方が高く、毎年5%~10%程度の昇給が望めます。

とはいえ、ベースが低いので中々日本で働くレベルでのお金は手に入らないでしょう。
ベトナムで最も給料が高いのは、比較的スキルが高いとされるITエンジニアです。
5~7年の経験を経るとITエンジニアはベトナムで働いた場合でも15~20万円の給料がもらえます。

それほど給料が手にできれば、ベトナムにいれば物価も家賃なども安く貯金も十分できるので日本へ働きに出ようとは思わないようです。
そのため、全ての職種でベトナム人が日本で働きたいというわけではありませんが、ある
程度の経験を積まないといけないので、新卒だとどうしても給料アップを狙って日本に行きたいと考えるようです。

技術力の高い日本でキャリアを積みたい

日本にベトナム人が多いのは技術をつけたいから

ベトナムは新興国で、自国の製造業とその裾野産業が発展途上の状況にあります。
原材料や部品の現地調達率が低く、ベトナムに進出している多くの日系企業は世界中から製品の部品を輸入し、ベトナム工場で組み立てています。

最近はベトナムブランドの自動車やスマートフォンが国内で開発され販売された例もありますが、それまでは国産ブランドの製品はほぼありませんでした。
そのため、日本にいってその高い技術力を学んでキャリアを積んで自国の発展に役立てたいと考えている若者が多いようです。

まとめ

今回は日本にベトナム人は何人いるのかという情報を見ていきました。
親日国家でもあるベトナムですが、現在非常に多くのベトナム人が日本に在住しています。
その理由の多くは、環境が良く給料が良い日本で働きたいというものです。
確かに、最近ではあちらこちらにベトナム人がいるのが当たり前の状況にもなりつつあります。
ベトナム人は勤勉な人が多いので、日本人に近い感覚で仕事ができるというところも大きなメリットですね。

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