2023.08.08
「彼女の私が熱を出しているのに、彼氏は仕事に行ってしまった。」
「彼氏、彼女が残業続きで構ってくれない。」と悩んでいませんか。
日本人は仕事への責任感が強く、よっぽどの理由がない限り会社を休みません。
しかし、なぜ日本人がプライベートを犠牲にしてまで仕事に打ち込むのか理解できない方も多いでしょう。今回は、私たち日本人が仕事を優先にしてしまう理由を解説します。
日本人が仕事を優先する理由
日本人が仕事を優先する理由を解説します。
プライベートより仕事が大事だと考えている
日本人はプライベートより仕事が大事だと考えています。なぜなら、会社に所属している限り、会社の命令には従わなければならないからです。
特に課長や部長など管理職についているのであれば、責任が伴うため、休日でも出社しないといけないケースもあります。もちろん、「プライベートの時間を大切にしたい」と考える日本人もたくさんいますが、現状は仕事優先の社会の流れなのです。
休みが重なるとボーナスの減給や昇進できなくなってしまう原因にもなるため、海外よりも休めない状況ができています。日本の会社は休めば休むほど不利になる仕組みができています。
そのため、自分の仕事が終わっていても、安易に会社を休めないのです。
メンバーシップ型の雇用だから
日本の会社はメンバーシップ型の雇用です。メンバーシップ型の雇用とは職務や勤務地などを限定せずに雇用契約を結ぶ方法です。
総合職として雇用され、転勤や部署移動で様々な仕事を行い、長期間かけて人材を育成する会社が多いです。例えば、2年総合職で働き続けて退職すると、退職時に専門的なスキルを身につけられていないケースが多いです。その結果、転職が困難になります。
日本人は安易に転職できない状況にあり、「今の会社をクビになるわけにはいかない」とさらに強い責任感を感じているのです。
海外では、個人のスキルで採用を行う会社が多く、日本よりも安易に転職をできる環境が整っています。日本人は1つの会社で長い期間、働くことが賞賛されるため、辛くても会社を辞めないのです。
全体の調和を大切にするから
日本人は全体の調和を大切にします。そのため、1人だけ早く帰ったり、体調不良でも会社に行ったりします。
早く帰ってしまうと「あの人は協調性がない。自分だけ帰ってズルい。」と裏で悪口をいわれる可能性があります。職場の上司や同僚と仲が悪くなってしまうと、仕事がしづらくなってしまうため、周りに合わせるのです。
仕事後の飲み会も「付き合いが悪い。」と思われないように、帰る時間が遅くなると分かっていても、できる限り参加するのです。
このように、日本人は周りに嫌われないために、行動を合わせたり、誘いに乗ったりします。
給料が低く、働かないと生活できない
日本の給料は低く、働かないと生活ができません。そのため、家族の体調が悪くても病院代を稼ぐために、仕事を選ぶ人もいます。
このように、日本人はお金を稼ぐために働く人がたくさんいます。働かないと、生活費を稼げず暮らしていけないため、毎日会社へ行くのです。
日本の税金は年々増えており、働かないと厳しい生活を強いられます。正社員としてフルタイムで働いても、十分な給与をもらえないため、「残業したい」と考える日本人もいるほどです。
残業が当たり前だと考えている
日本人は残業が当たり前だと考えています。そのため、仕事が終わらなかったら、自ら残業する日本人が多いです。特にエンジニアは仕事量が多く、人が足りていない現場が多いです。
そのため、毎日3時間残業する人もいます。残業が当たり前になると、定時退社が珍しい状況になるため、少しずつ残業を加味して仕事をするようになります。
日本人は周りに合わせようと考える人が多く、定時に帰れなくても表立って文句を言う人はいません。したがって、残業が当たり前だと考えて大人しく仕事をする人が増えるのです。
休むことに罪悪感を感じる
日本人の多くは休むことに罪悪感を感じます。なぜなら、休んだ分、周りに迷惑をかけるからです。日本人は少子高齢化が進んでおり、人手不足の会社が増えています。
そのため、自分が休むことによって周りへの負担が増えるのを心配してしまうのです。周りの残業が増えて、自分だけ休んでいるという罪悪感を感じたくないため、無理して出社する人もいます。
日本の企業は実績より勤務態度を重視する
日本の企業は実績よりも勤務態度を重視します。会社を休んだり、遅刻が増えたりするとボーナスが減り、昇進が遠のくので、日本人は安易に休めません。
プライベートを大切にしたいと考える日本人に対して、日本の企業は厳しい条件を提示しています。そのため、仕方なく仕事に向かう日本人が多いのです。
仕事優先が全て悪だとは思いませんが当たり前のような文化、風潮になるのは自分にとってプラスになるきっかけを失っているかもしれませんね。