ベトナム人がテトのような祭事に必ず食べる、バインチュンとバインザイという料理を知っていますか? バインチュンとバインザイは、新年が幸せな年になるようにとの人々の願いを示しています。

また、テトにバインチュンやバインザイを先祖にお供えするのは、祖先に対する感謝の気持ちを捧げるためです。この記事では、バインチュンとバインザイについて詳しくご紹介します。

バインチュンとは?

バインチュンとは、もち米と緑豆と豚肉を使って作られています。ラーゾンなどの葉に包んで、10時間以上ゆでたらできあがりです。テトのシーズンや、ベトナム建国の祖であるフン王の命日など、お祝い事のあるときに作ります。

最近はスーパーでもバインチュンが売られていますが、手作りする家庭も多いですよ。

バインザイとは?

バインザイとは、もち米を炊いてついたお餅です。ベトナムにも、日本と同様に正月やお祝いごとにお餅を食べる文化があります。ベトナムのお餅は形が丸く、ゆでて塩コショウで味をつけ、ハムを挟んで食べるのが一般的です。

バインチュン・バインザイの歴史

バインチュンは、ベトナムの最初の国家とされるバンラン国において、フン王第6王朝のときに作られたと言われています。

フン王は、王位をどの王子に後任させようかと考えていました。そんな中、新年を迎えるときに、フン王は息子たちを集めてこう言ったのです。「テトを祝うための供え物として、一番おいしい料理を見つけたものを後継者にする」

息子たちは、時期後継者になるために、おいしい料理を必死に探し求めました。フン王の第18代目の王子であるランリュは、とても優しくて親孝行の息子でした。ある晩、ランリュは夢の中で知らない人から助言をもらいます。

その助言の通りに作ったのが、バインチュンとバインザイです。他の王子たちがおいしい料理を捧げている中で、ランリュ王子が持参したバインチュンとバインザイは、フン王から絶賛されました。そして、フン王はランリュ王子に王座を譲ることに決めたのでした。

そして、ベトナムではテトが訪れるたびに、バインチュンとバインザイを作るようになったと言われています。

まとめ

ベトナムのお祝いに食べる、バインチュンとバインザイについてご紹介しました。バインチュンとバインザイは、フン王第6王朝のときに作られたと言われている伝統的なベトナム料理です。ベトナムに行ったら、一度食べてみてはいかがでしょう。

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