ベトナムのビジネスマナーは、日本のビジネスマナーとは異なります。ベトナムでビジネスをする際は、トラブルにならないように、しっかりとベトナムのビジネスマナーを身に着けておきたいですね。この記事では、ベトナムで注意するビジネスマナーをご紹介します。

挨拶は握手

日本では初対面の場合はお辞儀をしますが、ベトナムでは握手をします。握手をするときは、左手を右手の肘のあたりに添えるようにしましょう。ベトナム人はそうしています。

そして、相手の目を見てしっかりと挨拶をしましょう。

意図を明確に伝える

日本人は、やんわりとした言い方や遠回しな言い方を好みます。そのような表現を使うことで、相手に柔らかい印象を与えることができるからです。

しかし、ベトナム語には、日本語のような言い回しがありません。そのため、無理やりベトナム語でそういった表現をすると、意図が伝わりにくくなってしまいます。

日本人からすると少しきつく聞こえるかもしれませんが、「私の目的は~です」など、目的をはっきりと伝えるようにしましょう。

11時~14時の電話は避ける

ベトナムの企業に電話をかけるときは、11時~14時の時間帯は避けましょう。ベトナム人は昼休みを長めに取る傾向があります。また、順番に時間をずらして昼休みを取ることもあるからです。

日本人の場合は、昼休みでもオフィスにいる人が電話を取りますが、ベトナム人は休憩時間をとても大切にしています。電話に出てもらえないこともありますし、たとえ出てもらえても、話を十分に聞いてもらえない可能性があるので注意が必要です。

無理におごろうとしない

ベトナム人とビジネスを進めるために、カフェや食事に行くこともあるでしょう。通常、ベトナムでは誘った側がおごりますが、こちらから誘ったのにもかかわらず、ベトナム人がお金を払おうとすることがあります。

そんなときに無理におごろうとすると、相手の気分を害することがあるので注意が必要です。素直にお礼を言っておごってもらいましょう。

長期休暇を取ることを理解してあげる

ベトナム人は、家族や親せきと集まるために、年に1回は長期休暇を取得します。また、家族と旅行へ行くことも大切にしています。そのため、ベトナム人の有給取得率はほぼ100%です。日本人は、有給を100%消化している人は少ないのではないでしょうか? ベトナム人が職場にいる場合は、長期休暇を取ることを理解してあげましょう。

注意するときは個室に呼ぶ

ベトナム人はとてもプライドが高いです。そのため、みんなの前で注意されると気分を害することもあります。最悪の場合、敵対視されて仕事がやりにくくなることも。ベトナム人従業員を注意する場合は、必ず個室に読んでから注意しましょう。

報告・連絡・相談を根付かせる

社内にベトナム人がいる場合は、まず報告・連絡・相談を根付かせることが大切です。ベトナムには、仕事の際に報告・連絡・相談をするという習慣がありません。

そのため、各自が自分の判断で仕事を進め、ミスが起きたときも自己判断で処理することがあります。そうなると、問題がますます大きくなりかねません。

ただ、ベトナム人は何かを行うときに、納得のいく理由がないとその決定に従わないことがあります。なぜ報告・連絡・相談が必要なのかを説明し、納得してもらった上で実践してもらうことが大切です。

残業は極力頼まない

ベトナム人は家族をとても大切にします。とくに既婚者は、就業時間になると家庭に一刻も早く帰りたいと思っています。そのため、残業を頼むと嫌な顔をされるだけでなく、断られることもあるのです。

ベトナム人に残業を頼むときは、どうしても頼まざるを得ないときだけにしましょう。また、ねぎらいの言葉をかけてあげることも大切です。残業してくれるのを当たり前だと思わないようにしたいですね。

食事マナーにも注意

ビジネスの場で、ベトナム人と一緒に食事に行くこともあるでしょう。そんなときは、ベトナムの食事マナーにも注意が必要です。

たとえば、ベトナムでは食事の間に何度も乾杯をします。1人で勝手に飲み進めると、失礼に当たることがあるので注意しましょう。

また、丼は持ち上げずに、テーブルの上に置いたままで食事するようにします。スープを飲みたいときは、丼に口をつけずにスプーンで飲むようにしましょう。

 

まとめ

ベトナムで注意するビジネスマナーをご紹介しました。日本のビジネスマナーを実践すると、ベトナム人には理解できなかったり、トラブルに発展したりすることもあるので注意が必要です。ベトナムのビジネスマナーを身に着けて、向こうでスムーズに仕事ができると良いですね。

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