一般的にベトナム人は「勤勉」「真面目」と日本では見られています。
日本人と同様に「器用さ」も持ち合わせているともいわれているのです。
実際にベトナム人の採用を行う担当者の話によると「ベトナム人はおっとりとしており、優しい人柄の方が多く見られます。多数のベトナム人を採用したとしてもベトナム人同士でトラブルになることは全くありません」と評価しています。
そこで今回はベトナム人女性の就職率は?日本ではどんな仕事をしている?などの情報を見ていきましょう。

ベトナム人女性の就職率は?

ベトナム人は、日本で多くの技術を獲得して自国に帰るパターンが多いのですが、帰国したベトナム人実習生の就職率は26.7%と非常に低い数値になっています。
この数値は男女共に含まれており、女性だけの就業率を見ると10.4%とより低い数値を示しています。

その率はタイやフィリピンの実習生の半分であることが明らかになっています。
国際協力機構(JICA)が発表したベトナムの産業人材育成に関する報告によると、2001年6月時点でベトナム人ン技能実習生約20万2000人が日本に滞在しており、その多くは建設や農業、サービス、情報技術などの分野で働いています。

日本におけるベトナム人実習生の数値は2017年以降に多くの分野で急速に増加しており、最も高い増加率を記録したのは建設業で約9倍となっています。
しかし、帰国後すぐに就職できるベトナム人実習生の割合は26.7%にとどまっており、ベトナムと周辺諸国を比較すると域内で最も低い数値になっています。

結局のところ、帰国者の多くが日本での実習経験に関係なく、日本語を活かした物販や外国語講師、労働者輸出コンサルタントなどの職に就いています。
この報告書で状況に対する技能移転というプログラム本来の目的を果たせない「人材の浪費」と指摘されています。

JICAが在越日経企業341社と40社以上の雇用主を対象に行った調査では日本からベトナムに帰国した多くの実習生が「職務経験が不適合」とされています。
こうした状況が、帰国した実習生のほとんどが肝心な技術の習得がなく、強みは日本語能力だけであるということが就業率の低下を呼んでいるといえるでしょう。
こうした状況下にある中では、ベトナム人女性の就業率が著しく低いことは仕方がないことともいえます。

また、日本滞在中の実習生の給与は月1000ドル~1500と高く、ベトナムの工場で働く新入社員の3~4倍であることから、雇用主のほとんどが「日本から帰国した研修生を採用するためのルートもなく、賃金も保証できない」といったことにつながっているのです。

現在、日本で25万人、台湾23万人、韓国4万人を含む50の国や地域で60万人以上のベトナム人が働いています。
それほど自国での就職率が低いということができます。

ベトナムの若者は何故日本で働くのか

ベトナム人が日本で急増している理由は、日本企業が人手不足で外国人採用枠が広がっていることや、同時にベトナムの若者に来日意欲が高いことが理由として挙げられます。
ベトナムは総じて親日感情が高いといわれています。

電通総研が実施したアンケートによると「日本に1年以内に渡航する予定がある」または「日程は定まっていないがいつか必ず行きたいと思っている」と答えたベトナム人は実に92.3%と高い数値を示しました。

同調査では海外における日本のイメージに関するリサーチをしていますが、全期間の調査においてベトナムは親日的な回答が多く、日本にとって好意的な国だということが常識化しています。

日本は留学も就労もしやすい

日本の大学に¥や大学院はアジア人の学生を積極的に誘致していますので。留学しやすさから日本を選択するベトナム人若者が多いようです。
これに対して欧米への留学は、まだまだハードルが高く、学費や審査の面で厳しいとされています。

留学しやすいということは、条件の良い仕事に就くための大卒者向け就労ビザも取得しやすく、ベトナム人にとって日本は就労ビザの選択肢が多く、就労可能な職種も多い国だといえるのです。

介護職に技能実習が集まる

平成29年11月より介護職も対象となった外国人技能実習制度ですが、受け入れ人数がトップクラスのベトナム人技能実習生が注目を集めています。
外国人技能実習制度は、機械・金属関係、建設関係など様々な分野があります。
この制度を簡単にいうと「日本の技術を他国の人に実際の現場で学んで自国に持ち帰ってもらおう」という趣旨です。

現在政府が認定している国は15ヶ国で、平成28年末には中国を抜いてベトナムが1位になり、全体の38.6%となっています。
こうした実習生の多さから、政府は介護分野におけるベトナム人技能実習生受け入れを平成29年度から始めたのです。

そのことによって、現在ベトナム人女性は介護職に就くことが非常に多くなっています。
以前は飲食サービスや、工場での単純作業が多かったベトナム人女性ですが、ようやく「技能を習得できる」職業が出てきたということになりますね。

まとめ

今回はベトナム人女性の就職率は?日本ではどんな仕事をしている?などの情報をみてきました。
日本で技術習得を目指して来日してくる多くのベトナム人ですが、自国に帰ってもその分野での就業が難しいようです。
特にベトナム人女性の就職は難しく、結局自国には帰らずそのまま日本で働くというケースが多くなっています。

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