ベトナムの学校の制度についてご存じですか? ベトナムの学校は日本と似ているところもありますが、違うところも少なくありません。この記事では、そんなベトナムの学校の制度についてご紹介します。

ベトナムの義務教育は9年間

ベトナムでの初等教育は6歳から始まります。小学校5年間と中学校4年間は義務教育で、高校は3年間です。

学期は9月から始まり、翌年5月末までの2学期制です。テト(ベトナムの正月)の間の2~3週間は学校もお休みになります。

ベトナムの小学校

ベトナムの小学校は朝7~8時から始まります。また、夏場の日中の気温が40度まで上がるので、昼寝の時間が1~2時間あります。生徒たちは、学校から枕を持ってくるようにと言われます。みんなでお昼寝なんて、なんだか微笑ましいですね。

都市部には人口が集中しているため、小学校や中学校に子どもを収容できない状態になっています。さらに、人気のある学校に生徒が集中するため、午前と午後に分かれて登校している学校も。それでも、公立学校は1クラス50人を超える生徒数になります。ベトナムの今後の課題は、教師の数を増やして教育の質を上げることだと言えるでしょう。

私立の小学校も人気がありますが、学費が高いので通えるのは裕福層のみになります。私立の学校は、1クラス30人程度で授業を受けられます。

ベトナムの中学校

ベトナムの中学校の必須科目は、文学、数学、外国語、市民教育、歴史・地理、自然科学、テクノロジー、情報学、体育、芸術などです。

日本の学校と違うところは、ベトナムでは義務教育の小・中学校でも留年があるところです。日本のように、毎年自動的に1学年ずつ進級するということはありません。なので、テスト前はみんな必死になって勉強します。

中学校を卒業したら、高校へ通ったり職業訓練校で訓練を受けたりします。

ベトナムの高校

ベトナムの高校の必須科目は、文学、数学、外国語1、経済教育・法律、歴史、地理、化学、生物学、コンピューターサイエンス、デザイン・テクノロジー、ナショナルセキュリティ教育、芸術などです。

公立高校に入学するためには入試があり、卒業するには教育省の試験に合格する必要があります。高校の卒業試験は、大学の入学試験も兼ねています。

日本語クラスが人気

ベトナムには、日本語を学べる中学校や高校もあります。日本語クラスは非常に人気で、一定の学力があるベトナム人しか入れません。ただ、ベトナム人の日本語教師の質にはバラつきがあります。

ベトナムの大学

ベトナム人の大学進学率は約28%です。日本の大学進学率は55%なので、日本の約半分程度の進学率ということになりますね。

ベトナムの大学には、国家大学、国立大学、私立大学の3種類があります。国家大学は政府直属の大学で、国立大学はベトナム教育訓練省の管轄になります。ベトナムの国家大学には、ベトナム国家大学ハノイ校と、ベトナム国家大学ホーチミン市校の2つしかなく、国立大学よりも研究費が優遇されます。

ベトナムの教師

ベトナムでは、教師はものすごく尊敬されています。毎年11月20日は「教師の日」として生徒や保護者から感謝・祝福を受けます。

ただ、給料が安いので、家庭教師や塾などのアルバイトをして生計に当てている教師も少なくありません。

教師と保護者の距離は近く、中には教師とSNSで連絡を取り合っている親もいます。

まとめ

ベトナムの学校の制度についてご紹介しました。ベトナムは日本と同じで、小学校と中学校を合わせて9年間が義務教育となります。ただ、義務教育でも留年があるので、授業についていけない子はもう1年同じ学年に留まります。なかなか厳しいですよね。近年では、中学校や高校で日本語が学べる学校も増えており、ベトナムの生徒たちから人気を集めています。

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