外国語を学ぶのって大変ですよね。それは日本人だけではなく、日本語を学んでいるベトナム人も同じように感じています。この記事では、ベトナム人が日本語を難しく感じる理由や、ベトナム人が行う日本語の学習法について解説します。

ベトナム人が日本語を難しく感じる理由

まずは、ベトナム人が日本語を難しく感じる理由を解説します。

文字の種類が豊富

日本語を勉強する際には、ひらがなに加えてカタカナや漢字も勉強しなければなりません。覚えなければいけない文字の数は、簡単な漢字も合わせると数百個にもなります。一方、ベトナム語は全部で29文字です。

このように、日本語は文字の種類が豊富なので、ベトナム人からすると難しいと感じるようです。ベトナム語はアルファベットに近い文字のため、英語であればまだ慣れている部分がありますが、日本語の文字はまったく別物です。そのため、日本語の勉強を挫折してしまう人も多いようです。

ベトナム語と日本語は語順が逆

ベトナム語と日本語は語順が逆です。たとえば「わたしは朝食を食べます」という文章は、ベトナム語では「わたしは食べます朝食を」という語順になります。これは英語の語順と同じですね。これは、頭ではわかっていても話しにくいと思います。

また、ベトナム語には助詞がないことも、日本語を難しく感じる理由の1つです。

丁寧語や尊敬語が難しい

丁寧語や尊敬語、謙譲語は、日本人でも正しく使えていない人がいます。日本人でもそうなので、外国人からするともっと難解です。ベトナム人からすると、相手や状況によって変化する日本語の敬語がとても難しく思えるのです。

遠回しな表現が難しい

日本人は、直接的な表現よりも、あいまいな表現を好んで使います。しかし、ベトナム人は「はい」「いいえ」をはっきり言う文化です。ベトナム人からすると、結局何が言いたいのかわからないこともあるんですね。ベトナム人と会話するときは、なるべく直接的な表現で話してあげると良いですね。

ベトナム人が行う日本語の勉強法

それでは、ベトナム人が行う日本語の勉強法をご紹介します。YouTubeやテレビ、ポッドキャストなどが人気ですよ。

絵本

絵本は簡単な言葉遣いで書かれており、また絵が描かれていて理解しやすいため、日本語の初学者に人気です。また、漢字もほとんどないため、絵本だったら理解できるというベトナム人も少なくありません。書かれている内容を理解したら、今度は音読をして発音の練習をします。

YouTube

YouTubeには、さまざまな教育番組があります。とくにベトナムのYouTubeは教育番組が発達しており、日本語を含めてさまざまな語学学習の番組があります。YouTubeなら実際の発音も学べるので、会話の上達にも繋がりますよ。

日本語字幕付きのテレビ

日本語字幕付きのテレビ番組も、ベトナム人学習者には人気です。ドラマやバラエティ、ニュースなど、字幕なしでは意味がわかりにくくても、字幕ありにすることで理解できる場合があります。リスニングの練習にもなりますね。

ポッドキャスト

ポッドキャストとは、インターネット上で音声や動画のデータを公開する方法です。オーディオやビデオでのブログのようなものですね。YouTubeのように、誰でも発信することができます。

日本語教育の番組に登録しておけば、新しい録音が配信されたらそれを視聴できる仕組みになっています。

日本人の友だちを作る

最後に、日本人の友だちを作ることも日本語学習には有効です。独学で勉強すると、リスニングスキルやリーディングスキルは身に付きますが、会話スキルが身に付きません。会話スキルは、やはり日本人と会話して上手になるのが一番ですよね。

まとめ

ベトナム人が日本語を難しく感じる理由や、ベトナム人が行う日本語の学習法について解説しました。日本語学習には、絵本やYouTube、テレビやポッドキャストが人気です。学校や共通の趣味、アプリなどで、日本人の友だちを作ることもありますよ。

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