近年、在日ベトナム人が急激に増加していることを知っていますか? 技能実習や留学、就労ビザなどで、日本にいるベトナム人は432,934人にものぼります。この記事では、ベトナム人の多い日本の県や町をご紹介します。

在日ベトナム人の総数

法務省の在留外国人統計によると、2021年12月において、在日ベトナム人は432,934人です。日本に在住する外国人では、中国の次に多くなっています。

在日ベトナム人は年々増加しており、外国人の中でも近年では最も多い増加数となっています。

ベトナム人の多い県、町

2021年6月の統計によると、ベトナム人は愛知県で最も多く44,422人、次いで大阪府の40,060人、東京都35,924人、埼玉県32,104人、神奈川県27,210人の順になっています。

自治体別で見ると、大阪市が最も多く19,412人、次いで名古屋市の10,441人、横浜市9,545人、神戸市8,053人、福岡市6,930人の順となります。

大都市や、東京の周辺に在住するベトナム人が多いと言えますね。

在住ベトナム人が増えている背景

それでは、近年在住ベトナム人が増えている背景をご紹介します。

技能実習生の増加

外国人技能実習生制度とは、日本で培った技能や技術を開発途上国へ移転する制度のことです。そして、技能実習生とは、外国人技能実習生制度を利用して働く人々のことです。

日本は人手不足により、建設現場や製造工場などさまざまな分野で、外国人を受け入れなければならない状況に陥っています。

外国人技能実習生制度は1993年に制度化されましたが、2017年に改正され、介護などの職種の追加や、受入れ人数枠の拡大などの見直しがされました。また、実習期間も3年から5年に延長され、技能実習生が長く日本で働けるようになりました。

以前は技能実習生のほとんどが中国人でしたが、中国の経済発展にともなって中国人は減少傾向にあり、代わりにベトナム人が増加しています。

留学生の増加

日本政府は、外国人留学生を意図的に増やそうとしています。1983年に中曽根首相は21世紀の初頭までに留学生受け入れ数を10万人にするという「留学生10万人計画」を発表しました。

そして、2008年には福田首相が「留学生30万人計画」を発表しました。現在、日本政府は留学生をさらに増やす計画を立てています。今後、ベトナム人を含め、日本への外国人留学生はさらに増えると予想されます。

就労ビザ人材(技術・人文・国際業務)の増加

日本で専門学校や大学を卒業したベトナム人は、卒業後に就労ビザを取って企業に就職します。そのため、必然的に就労ビザ人材も増えてきています。また、外国人を呼び寄せたい企業も増えてきており、日本での留学経験のないベトナム人も採用対象としていることもあります。

ベトナム人が日本に来たい理由とは?

ベトナム人が日本に来たい理由の1つは、もともとベトナムは親日国だからです。バイク社会のベトナムでは日本のバイクが浸透していますし、日本製品は高品質なことで知られています。家電製品から化粧品まで、多くの品物がベトナム人から支持されているんですね。

また、技術力の高い先進国で知識を学びたいという願望を持つベトナム人も少なくありません。その他にも治安がよいことや、ベトナムと比べて給料が高いことなどが挙げられます。

まとめ

ベトナム人の多い県や町、ベトナム人が増えている背景をご紹介しました。ベトナム人は、大都市や東京周辺の都市にとくに多いです。「留学生30万人計画」が達成された現在、政府はさらに多くの外国人留学生を日本に呼び寄せようとしています。今から10年後、20年後には、もっと多くのベトナム人が日本に滞在していることが予想されますね。

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