2022.12.05
ベトナム人の食事マナーは、日本人の食事マナーとどう違うのでしょうか? この記事では、ベトナム人の食事マナーをご紹介します。ぜひ参考にご覧ください。
お茶碗と受け皿はセット
ベトナムで食事をするとき、テーブルにお茶碗と受け皿が重ねて提供されることがあります。この場合、基本的にはお茶碗と受け皿を分解せずに、重ねたまま使用します。料理を取るときには、お茶碗を使用しましょう。
受け皿は、骨や貝殻が出たときに使います。ただ、お茶碗に料理が入っているときに別の料理を取りたくなったときには、受け皿を使って取っても構いません。
料理皿のみの提供の場合
料理を注文した時に、お茶碗と受け皿のセットではなく、料理皿のみが提供されることもあります。
その場合は、骨や貝殻を料理皿のヘリに置いてはいけません。ベトナム人からすると、とても汚らしく感じるからです。紙ナプキンをテーブルの上に敷き、その上に置くようにしましょう。紙ナプキンがない場合は、テーブルの上に直に置きましょう。
丼に口をつけない
日本では、うどんやラーメンを食べるときに、丼に口をつけてスープを飲む人もいるのではないでしょうか? 日本では、とくに行儀の悪い行為としては見なされていません。
しかしベトナムでは、丼に口をつけてスープを飲むことは、大変行儀の悪い行為だと見なされています。必ず提供されたスプーンを使って、スープを飲むようにしましょう。ベトナムではフォーなどの麺類を食べるときは、必ずスプーンも一緒に提供されます。
誰かに麺類を作ってあげるときも同様で、必ず箸(もしくはフォーク)とスプーンを用意してあげましょう。
また、丼を持ち上げて食べるのも行儀が悪いとされています。丼はテーブルの上に置いたままで食事をするように心がけましょう。
人に料理を取るとき
ベトナムでは、料理は大皿で出てくることが一般的です。大皿から、各自が自分のお茶碗に取り分けます。
日本では、大皿料理の場合は取り箸が出てくることもありますが、ベトナムでは取り箸は出てきません。人に料理を取ってあげたいときは、箸の裏側を使います。自分の分を取るときは直箸で取って構いません。
二人箸はOK
日本では、2人で1つの料理を箸でつかむことは「二人箸」と呼ばれ、タブーとされています。お骨を拾うときの動作を連想させるからです。
しかし、ベトナムでは二人箸はタブー視されていません。なかなか切れない料理を取るときに、友人に二人箸を頼むことがあります。ベトナム人から二人箸を頼まれたら、快く引き受けてあげましょう。
何度も乾杯する
日本では、最初に1度だけ乾杯をして、後は各自のペースでお酒を飲みます。乾杯をしたら、その後は必ずお酒を飲まなければなりません。
しかし、ベトナムでは飲み会の間に何度も乾杯をします。ただ、必ずしも乾杯の後に飲まなければならないということはなく、お酒に弱い人は乾杯のポーズをするだけでもOKです。
誘った人がおごる
日本では、友人同士の飲み会のときは、割り勘にすることが多いです。しかし、ベトナムでは誘った人がおごるのが基本です。
中国や韓国など、日本以外のアジア圏でもこの習慣は見られます。おごるお金がなければ、飲み会には誘いません。また、飲み会でおごってもらったら、今度は誘っておごり返すのが礼儀です。
誕生日の人がおごる
ベトナムでは、誕生日の日にみんなを誘って飲みに行くことがあります。そんなときは、誕生日の人がおごります。いつも誰かの誕生日に誘われるなら、今度は自分の誕生日にみんなを誘ってあげましょう。
水とおしぼりは有料
日本では、席に座れば無料で水とおしぼりが出てきます。しかし、ベトナムでは基本的に水とおしぼりは有料です。水を飲みたい場合は、ペットボトルの水などを購入することになります。ただし、食堂などで最初からポットに入って提供されているお茶は無料です。
支払いはテーブルで
日本では、食事の支払いはレジで行うのが一般的ですが、ベトナムでは各テーブルで行います。ベトナムではレシートの間違いがよくあるので、注文したものと金額とをよく確認するようにしましょう。
まとめ
ベトナム人の食事マナーについてご紹介しました。日本人の食事マナーと大きく違うところは、丼に口をつけないことや、二人箸がOKなことですね。水とおしぼりが有料なところや、支払いをテーブルで行うところも日本とは異なります。ベトナムを訪れるときは、食事マナーをしっかりと身に着けておきましょう。