ベトナムでは、さまざまな宗教が信仰されています。ベトナム政府は仏教、キリスト教のカトリックとプロテスタント、イスラム教、カオダイ教、ホアハオ教の6つの宗教を認めています。この記事では、ベトナムの宗教について詳しく解説しています。

ベトナムの仏教

ベトナムには、紀元前2世紀に仏教が伝来しました。当時、ベトナム北部に存在した李朝は、仏教を国教として制定しました。その後、仏教は国教ではなくなりましたが、多くの人はそのまま仏教を信仰し続けたため、現在でも仏教徒のベトナム人は数多く存在します。

ベトナムで信仰されている仏教は、日本や中国、韓国でも信仰されている大乗仏教です。

ベトナムのキリスト教

16世紀には、ベトナムでヨーロッパの宣教師の布教活動が始まりました。また、フランスの植民地支配の影響を受け、ベトナムにキリスト教が広まっていきました。

ベトナムでは、人口の約9%がキリスト教徒で、そのうち90%以上はカトリックです。

ベトナムのイスラム教

イスラム教とは、預言者ムハンマドが西暦610年に啓示を受け、布教をしていった宗教です。イスラム教は、唯一神であるアッラーに服従する教えで、ムハンマドへの神の言葉をまとめたクルアーンを啓典としています。

イスラム教は、ベトナムの南部の一部や中部で信仰されているほか、移民からも支持されています。

ベトナムのカオダイ教

カオダイ教とは、1926年に発足したベトナムの新興宗教です。旧来の民間信仰に、キリスト教や仏教、儒教や道教などが取りまぜられています。カオダイ教は、第二次大戦中に反フランスの立場をとったため、植民地当局の弾圧を受けました。

カオダイ教はベトナムのホーチミンに総本山があり、ベトナム南部での信仰が厚いという特徴があります。

ベトナムのホアハオ教

ホアハオ教は、ブッダの化身とされる教祖が開いた新興宗教です。メコンデルタ付近にあるホアハオ村で発達しました。そのため、ベトナムの南部地方での信仰が厚いです。ベトナムのホアハオ教の信徒は約160万人です。

ベトナムの寺院・教会の見学マナー

次に、ベトナムの寺院・教会の見学マナーをご紹介します。見学の際には、これらのマナーを守りましょう。

フラッシュ撮影は禁止

寺院や教会の中では、フラッシュ撮影は禁止です。フラッシュ撮影をすると、寺院や教会でお祈りをしている人々に迷惑がかかります。

また、寺院や教会によっては、撮影そのものが禁止されていることもあります。写真撮影をする前に、撮影が可能かどうか確認するようにしましょう。

露出の多い服はNG

寺院や教会では、露出の多い服はNGです。短パンやミニスカートは避けたほうが良いでしょう。露出が多いと判断されると、中に入れてもらうことができません。

夏場に観光に行く場合は、カーディガンなど上に羽織れるものを用意していくと良いですね。

私語は慎もう

寺院や教会に見学に行くときは、私語を慎むことが大切です。私語がうるさいと、お祈りをしに来ている人たちに迷惑がかかります。邪魔にならないよう、静かに見学・移動しましょう。

訪問する時間に注意

寺院や教会を訪問するときは、時間に注意しましょう。ベトナムの寺院は12時~13時半の間は昼休みになることが多いです。昼休みの時間帯は避けましょう。

また、教会では毎週日曜日にミサがあります。ミサの時間帯は、必ずしも教会の見学ができるとは限らないので、あらかじめミサの時間帯を避けて予定を組みましょう。

まとめ

ベトナムの宗教についてご紹介しました。ベトナム政府は仏教、キリスト教のカトリックとプロテスタント、イスラム教、カオダイ教、ホアハオ教の6つの宗教を認めていますが、ベトナムには他にもさまざまな宗教があります。

寺院や教会へ見学に行くときは、露出の少ない服装で行くようにしましょう。フラッシュ撮影や私語は慎み、訪問する時間に注意するようにしてくださいね。

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