ベトナム国内の英語教育

最近のベトナムでは、英語の教育に重点を置いています。2011年から、ベトナムの小学校では3年生から英語が必修科目とされています。特に、ハノイやホーチミンなどの大都市では、日本の「塾」や「英会話学校」に相当する多くの英語教育機関が目立っており、その国際化の波が強まっていることがわかります。

これは、国際ビジネスや貿易分野で活躍し、より高い給与を得る機会が増えることによるものです。ベトナム経済は急速に成長していますが、国内経済は依然として一次産業が中心です。国際的なつながりを持つことで、給与面での大きな差が生じています。

また、外資系企業での仕事には、国内企業と比べて2〜3倍の給与が期待できるため、英語教育への注力は日本以上に高まっています。

訛りはある?

非ネイティブ話者にとって、英語の発音はしばしば難題です。特に強い訛りは、時にコミュニケーションを妨げる要因になることがあります。

日本人とベトナム人の英語発音は異なりますが、ベトナム人の英語が日本人にとって聞き取りやすいかどうかは一概に言えません。日本語の母音や子音が日本人の英語発音に影響を与えるように、ベトナム語もまた、ベトナム人の英語発音に影響を与えます。

一般に、日本人はベトナム人の英語発音を聞き取りづらく感じることがあります。これは、特に単語の末尾の音がはっきりと発音されないためです。東南アジアの言語、特にベトナム語では、単語の末尾にくる「末子音」の使い方が日本語とは異なります。これらの音はs/d/t/kなどで区別され、ベトナム人にとっては聞き分けが容易ですが、日本人には判別が難しいことがあります。

例えば、「Facebook」という単語をベトナム人が発音すると、日本人の耳には「フェイ・ブッ」と聞こえることがあります。このような発音の違いに慣れるまでは、互いの英語を理解し合うのが難しい場合もあるようです。

他国への留学の状況

ベトナムからの留学生の数は近年増加しており、迅速な言語習得手段として留学が選ばれています。教育訓練省の2019年のデータによると、ベトナムからの留学生は約13万人に上ります。

これらの留学生の多くが選んでいる国の内訳は次の通りです

 

  • ・日本が最も人気で、約38,000人(全体の約29.2%)が留学しています
  • ・オーストラリアには約31,000人(約23.8%)が留学
  • ・アメリカは約28,000人(約21.5%)
  • ・中国への留学生は約13,000人(約10.0%)
  • ・イギリスは約11,000人(約8.4%)

 

これらのデータから、日本が最も人気の留学先であることがわかります。しかし、英語圏の国々(オーストラリア、アメリカ、イギリス)への留学生を合わせると、全体の約42.2%を占め、英語圏への留学の人気が非常に高いことが明らかになります。

日本との比較について

EF英語能力指数は、世界各国の英語力を評価するための指標です。この指数では、参加国を4つのカテゴリーに分けて順位付けを行っています。

このランキングによると、ベトナムの英語力はかなり高いと評価されています。ベトナムは全体で111カ国中60位にランクインしており、アジアの24カ国中では7位となっています。これは、日本の英語力と比較すると顕著です。日本は全体で80位、アジアでは14位となっているため、現時点でベトナムの英語力が日本よりも高いとされています。

この結果は、ベトナムで英語教育に力を入れていることの成果が反映されていると考えられます。また、ベトナム人が留学を積極的に行っていることも、この高い英語力の背景にあるかもしれません。

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